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文豪・谷崎潤一郎とメリーさんの点と線
昨年12月に『白い孤影 ヨコハマメリー (ちくま文庫)』を出しましたが、実はこのテーマ、取材継続中です。

とりあえず中間発表のような形で『昭和の謎99』(2019年初夏の号)という雑誌(正確にはムック)に寄稿しました。

【ヨコハマメリーは文豪・谷崎潤一郎の「作品」だった!?】

昭和の謎99 2019年初夏の号 (ミリオンムック 8)
大洋図書 (2019-04-08)売り上げランキング: 17,116



メリーさんはまだ故郷にいた時分に文豪・谷崎に出会っており、彼に感化されて白いドレスを纏ったのではないか?
彼女を彼女たらしめたのは戦争ではなく、疎開によって片田舎へ現れた文豪との邂逅……!

小説や映画でさえやらないようなぶっ飛んだ(あるいは陳腐な?)展開になってきました。

個人的にメリーさんの過去にはさほど興味はありませんでした。
理由は「どうせどこかで聞いたような“悲しい過去”が出てきて涙を誘うんでしょう? やれやれ」という気持ちだったからです。
舞台や高座でやるならそういうのもアリだと思うんですが(なぜならそれは芸だから)、テキストでそれはないな、というのが僕の信条です。ただ「谷崎とメリーさん」というのは結びつかなすぎて、逆に面白いなと。

追加取材で、メリーさんの一族の本家に谷崎からの手紙が2通保存されていることを突き止めました。紛失してしまったようですが、谷崎直筆の短冊もあったらしく、なおかつ晩年の谷崎の口述筆記を務めた方がメリー一族の本家に谷崎が訪れたことを本に記しています。
この本家はメリーさんの実家の十字路を挟んだ斜め向かいです。

疎開中の谷崎一家谷崎の疎開は8ヶ月間に及びます。
文豪と白い娼婦を結びつけるのは、おかしな話ではないはず。

両者の符号はこれだけではなく、「谷崎作品にメリーさんもモデルとして登場しているのではないか?」など、興味深い話を書かせていただいております。


掲載媒体はめっちゃ「カストリ雑誌」という感じですが、ご興味がありましたらチェックしてみてください。税別463円です。多分コンビニに売ってます。

メリーさんとは別に戦前のフリーメイソン横浜ロッジの話も書いてますので、よろしければそちらもご笑覧ください。

最後に。
この話をしてくれると同時に、めっちゃ協力していただいた谷崎研究家の木龍美代子さんに大きな感謝。
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