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メリーさんそっくりの女優が登場するハリウッド映画
昨日、黄金町のカフェで聞いた話を書いておきたい。

メリーさんのお姫様ドレスと白塗りは、彼女のトレードマークであり、エキセントリックさの象徴でもある。しかし実際のところ、案外ふつうなのかも知れない。

1962年に制作された『何がジェーンに起ったか?(原題:What Ever Happened to Baby Jane?)』というハリウッド映画がある。
天才の誉れ高き天才子役だったものの、やがて落ちぶれた妹と、長じて大女優と呼ばれた姉。この二人の確執を描いたモノクロ映画だ。



妹のジェーン役を演じているベティ・デイヴィスの外観は、まさしくメリーさんそのものである。
顔を白塗りし、輝いていた子役時代を思わせる衣裳を身に纏っている。おまけに高齢で精神的に不安定でもある。



この白塗り、そして年齢に似つかわしくない服装は、ジェーンの異様さを際立たせる役目を負っている。
と同時に「メリーさんそのもの」としか言いようのない外観は、我々に(映画制作者の意図とは裏腹に)ある種の親近感を抱かせる。

私たちは白塗りから歌舞伎や舞妓さんのような日本の伝統を連想することが多いが、じつは欧州にも白塗りの伝統がある。
エリザベス一世やマリー・アントワネットの時代の王侯貴族の女性たちは、白塗りしていた。もちろん衣裳はフリフリだ。
じつはメリーさんの外見は、それほど奇妙ではないのかも知れない。



この作品、じつはリメイクされることとなり、ちょっとした話題となっている。

怪作「何がジェーンに起ったか?」リメイクへ
https://eiga.com/news/20120716/5/

監督は「48時間」「ウォリアーズ」「ストリート・オブ・ファイヤー」など80年代にヒット作を連発したことで知られるウォルター・ヒル監督。



オリジナル版を紹介した動画


果たしてリメイク版でもジェーンはメリーさんのような出で立ちで現れるのであろうか?

DVD


Amazonプライムビデオ


ちなみにこの映画、楳図かずおの恐怖漫画『おろち』に登場する洋館暮らしの姉妹の元ネタになったそうである。

考察 | comments(4) | trackbacks(0)
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Comments
ハリウッドやスターを題材にした映画は「サンセット大通り」のDVDを持っていますが(私が住んでいたあたりが映っています)この映画は視た事がありません。興味深い映画ですが、女性の意地悪さが強烈に出ていそうで怖いです。私は日本人女性に虐められてトラウマになっていましたが、アメリカに住んでアメリカ人女性に親切にされて、アメリカ人女性は優しいという印象があるんですが。ただ優しいのは主に白人女性で、黒人やアジア系からは、ちょっと意地悪されたりしましたが。親切な黒人女性も多いですが。数年前に日本に帰ってきてバイトを始めたとたん、日本人女性から酷い虐めにあって、泣きながら人事に配置換えをお願いしました。
Posted by American | 2018/12/08 8:07 PM

地方の人は優しいですね。
初めて行ったアメリカの町はいまではすっかり有名になったポートランドなのですが、バスの運転手が女性でひじょうに親切でした。
泊まっていたホテルの近所の主婦もやたらと親切でした。
ポートランドはひじょうにリベラルなところで、男の人も異常なくらい親切でしたね。

ただよその町ではそういう印象はなく、とくにニューヨークはイライラしている人が多いな、という印象を受けました。
地下鉄の狭い階段で肩がぶつかっただけで、ヒステリックに怒り狂うご婦人とか(この人は白人でした)。

安ホテルの宿泊名簿のスペルが違っていた(自分で書くのではなくスタッフが書いていたので予約名簿だったのかも知れません)のでクレームをつけたところ、相手が頑として修正しようとせず、それが元で口論になったところ、別のスタッフがやって来ていきさつも知らないだろうに「おまえが悪い」と決めつけられたり。

という訳で、残念ながら総論として「アメリカ人が親切」という印象は持っていません。

働くとまた違うのでしょうね。

親切心が印象に残っているのは、台湾人、キューバ人、エルサルバドル人です。
Posted by 檀原 | 2018/12/10 1:52 PM

管理者の承認待ちコメントです。
Posted by - | 2018/12/12 12:11 PM

管理者の承認待ちコメントです。
Posted by - | 2018/12/12 9:49 PM

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